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仕事上いろいろなお家を拝見致しますが、もうちょっとだけ考えてプランニングをすれば格段に使い易いのに、というお家に時々出会います。たった一箇所工夫が足りないだけで、毎日繰り返し行われる家事労働は大変なストレスを感じることもあるのです。以前に比べて、家事がし易いプランニング・動線計画は業界に定着してきましたが、プラスアルファ 楽しく・ラク に家事が出来るように考えてみてはどうでしょうか?

■ 動きが重ならないように配慮する

動線計画の基本ではありますが、時間帯ごとに家族の動きを考えて、動きが重ならないようにプランニングする事が大切です。例えば朝の身支度の時間が重なりがちな洗面所は、スペース的な余裕があれば、洗面ボールを2つにするなどのフレキシブルなアイデアも採用しましょう。

■ 2次的な準備で余裕をつくる

例えば洗濯物を干す場所などは、メインの場所は当然として、2次的に、「少量の場合や雨の日はココ」 的な場所も用意しておくことをお勧め致します。使わないときは天井にすっきりと収納できる物干し竿なども数種類販売されています。キッチン廻りにカウンターを設置し、簡単な朝食はそこで食べられるようにしておけば、余裕が生まれ、家事もラクになります。

■ ~しながら家事が出来るように考える

常に余裕が沢山あれば良いのですが、毎日の家事仕事からはなかなか余裕がうまれてきません。そこで、~しながら家事を出来るように工夫をしたいものです。もちろん、家事仕事と家事仕事を同時に出来るようにキッチンとランドリースペースを出来るだけ近くに設置したり、キッチンに洗濯機を置いたりすることも大切ですが、楽しみながら・子供をみながら・TVを見ながら・音楽を聴きながら・PCをしながら・etc.  これらはそんな沢山の準備は必要ありませんよね。 例えばキッチンの近くに家事スペース兼パソコンスペースを設け、必要な道具をしまえるようにしておくとお料理中にレシピを確認したり、家事の道具を色々と探しまわらなくてすんだりと非常に便利です。

■ 収納と作業する空間をはっきりとさせる

効率の良い作業を実現するためには、広い作業スペースが必要です。もちろん空間は限られていますので、出来るだけ大きく、使い勝手の良い収納を準備しておく事が、楽しく・ラクに につながります。 例えば最近のキッチンは、アイレベルの収納が充実していたり、扉自体が小物収納になっていたりと様々な工夫がされています。同じ作業スペースでも調味料や小物がすっきりと収納されていると作業効率もグンとアップします。

■ 汚れがつきにくく、掃除がラクラク

素材を選ぶことで、汚れ具合や、お掃除のし易さは大きく変わってきます。お掃除嫌いの方は、あらかじめこういった素材を積極的に選んでいくことも一つの手です。例えば、現在ではこういった商品がございます。
● アラウーノ(自動お掃除トイレ)
● エアコン(自動お掃除機能付き)
● 油汚れの付きにくいレンジフード
● 水掃けの良い浴室床
● ワックス不要のフローリング
● ヌメりま洗(銀イオン水を散布する事によって、浴室の床や排水口を清潔に保つ)

■ 子供たちが自ら整理整頓する収納をつくる

家の収納の使い勝手は、基本的に大人を基準に考えられています。押入れの中段の高さも、天袋も子供にとっては使いにくいものです。小さな子供でも使いやすい収納を設置すれば自然と整理整頓をするかもしれません。

■ 家族が協力し合える空間設計

手伝いたくても手伝えない。こんな空間ありませんか?キッチンなどでは、人がすれ違う事が出来る寸法が望ましいといえます。通路なども要所において、ちょっと広めに設計することもオススメです。