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オール電化住宅とは?

住宅設備のうち調理・給湯・空調の熱源を電気に置き換えることにより、全ての設備が電化された住宅のことです。オール電化の住宅設備は安全性・クリーン性・操作性・効率の面で他のシステムより優れているといわれています。

オール電化で出来る事

1.エアコン(冷暖房)
2.床暖房
3.計画換気
4.食器洗い乾燥機
5.全自動洗濯乾燥機
6.浴室衣類乾燥機
7.ホームエレベーター

などが挙げられます。当然皆様の関心の的といえば、初期費用とランニングコストだと思いますが、新築住宅の場合、ガス用の配管や給湯設備がいらなくなる為、オール電化住宅にする為の費用は、ガス・電気の両方をお使いになる住宅とほとんど変わらないようです。又、ランニングコストに関していえば、給湯は深夜電力を使って行いますので、20%から30%くらいお安くなります。  今までガス・電気の両方をお使いになっていた住宅をオール電化に変える場合には、初期費用としてそれなりのコストがかかります。しかし、いったんオール電化住宅に換えてしまえば、将来的には’もと’が取れるようです。(お使いになる電気・ガスの使用頻度にもよります。) ちなみに、調理に関しては、ガス調理器具の方がランニングコストがお安いようです。  オール電化住宅の中でも今一番注目の的は、「エコキュート」という新しい給湯設備です。これは、空気中の熱源を圧縮して、更に熱いものに替えていくというものです。ガス給湯器に比べ年間1/6から1/5程度安くなるといわれています。(電気式温水器なので、タンクの設置が必要) 又、ガス調理・ガス給湯の住宅をエコキュート採用オール電化住宅に換えると年間約10万円くらいの節約になるといわれています。(注意:温水タンクの寿命が15年くらいと思われる)

床暖房(電気式・ガス式)

床暖房に関してよくお客様からご質問されるのが、「電気式とガス式の床暖房初期費用とランニングコストをトータル的に考えてどちらが安いのですか?」ということです。このご質問に対しては一言ではお応え出来ません。と言いますのは、お住まいになっている地域や、住宅の現在の設備状況、床暖房を新たに設置するお部屋数、などによるからです。

電気式床暖房の特徴(機敏さと手軽さが特徴)

1.施工がしやすい
2.使い勝手が良い(こまめにON・OFFできる)
3.部分的な暖房が簡単に出来る
4.特別なメンテナンスがいらない
5.暖房期間が短い比較的温暖な地域の住宅にお勧め
6.1~2部屋の設置に適している
7.使用時間が短く、付けたり消したりが多い家庭にお勧め
8.蓄熱式床暖房にしなければ、通常のエアコン暖房より高くなってしまう
9.設置面積が多い場合、電気の契約アンペア数に注意が必要(基本料金が高くなる)
10.初期費用が比較的(ガス式と比べ)安い
11.8畳当たりのコスト 約5,250円/月

ガス式床暖房の特徴(全室暖房に最適)

1.一つの熱源機で、他の温水機器(エアコン・浴室乾燥機・給湯器など)と組み合わせて使える
2.長時間・広い面積を温めるのが得意
3.長時間暖房が必要な寒冷地・積雪地域の住宅にお勧め
4.リビングだけでなく、寝室や子供部屋まで3室以上に設置したい方にお勧め
5.湯温の立ち上がりが早い(電気式の1/3位で温まる)
6.接触面温度が高くなり過ぎない
7.初期費用が電気式に比べ高い(給湯器の交換や、温水用の配管設備が必要)
8.8畳当たりのコスト 約4,200円/月

いろいろとご説明させて頂きましたが、最終的には、上記のことを判断の基準にして、ケースバイケースでご検討の上、必要な設備を取り入れていく事が重要になります。

モデルケース N様邸の場合

今回、N様は中古の住宅(4LDK)をお買い求めになり、将来のコストを考えた設備の取入れをお考えになっています。鉄筋コンクリート造のお家なので、暖房設備(床暖房)には大変ご興味があります。  この場合、床暖房の面積が非常に広い為に、電気式では少々荷が重過ぎます。これだけの面積を常に温める場合には、契約アンペア数による基本使用料も当然ですが、ランニングコストも大変なものになります。 確かにガス式の床暖房は、初期費用が電気式に比べ高いですが、将来的にはランニングコストの積み重ねで、ガス式の方がお得になります。  オール電化につきましては、床暖房をガス式で行う為に、給湯器の交換が必要になりますので、もしもオール電化(電気温水器等)にする場合、温水設備が給湯器と電気温水器のダブルの初期費用が掛かってしまいます。これでは相当な温水を毎日使うような場合以外は’もと’が取れません。調理器具に関してはガスの方が安いので、素直に電気・ガスを上手に使う、従来の使用方法(床暖房はガス式)を選択するのがお得です。