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これから、リフォームをしよう!!とお考えの方に、リフォームでよく使われる言葉を、ご説明させて頂きたいと思います。こちらのページは、新人営業マンの視点から、リフォームのお見積書や、工事現場で、職人さん達と交わされる現場用語の、ちょっと分かりづらいものや、知っておくと、よりスムーズにお打合せが進むような言葉を厳選して編集させて頂きました。(最後の方にちょっとマニアックな建築用語ものせましたので、ご興味のあるかたは、ご覧になってくださいね。) 

まずは、最初にお出しする見積書のいろいろな用語の説明から、その後工事にいたったときに現場で飛び交っている、職人さんがつかう言葉というように、お打ち合わせから、工事までの流れにそってご説明をしていきたいと思います。

早速ですが、リフォーム工事のお見積書はご覧になったことはありますか?どれくらいの金額でどのような工事を行うかを説明する書面です。工事の項目別に材料・施工費を拾い出し、数量と単価、手間費を算出したものを詳細に記載します。その際によく使われる用語をここで紹介しようと思います。

 

 

お見積書編

お客様と、お打合せをする際に、最も大事な資料の1つであるお見積り書ですが、文章の中には建設業界特有の言葉など、一般の方には、分かりづらい言葉も登場しますので、ここでご説明をさせて頂きたいと思います。

□  材工共(ざいこうとも)
材工とは、材料と工事のことで、共とは、【含む】とか、【一緒】にの意味の言葉です。つまり、材工共とは、【工事の手間代と材料代を一緒に計上しています】という意味になります。

□  人工(にんく)
職人さんが、一日働く仕事量を表しております。例えば、3人工なら一人が3日間働くことや、3人で1日働く場合を指します。お見積りの段階では、恐らく~人工かかるだろう、ということを予測して、人工を決定しております。また、職種によって異なり、人工に材料費を含める場合もあります。

□  雑工事(ざつこうじ)
特に、どの工事のカテゴリーにも含まれないような工事を雑工事といいます。この【雑】という言葉は、リフォームの世界では、色々な場面でつかわれます。

□  雑材(ざつざい)
またまた雑が付く言葉です。こちらの意味は、細かすぎて一つ一つを分けて計上出来ないような、材料などの意味で使われます。例えば、電気工事の雑材と言えば、配線や、結線するときに使うような、細かい部品などを指します。また、お見積書では雑発生材処分といった項目で登場することもあります。

□  その他、雑~
上の2つの他にも【雑~】という様な雑が付く言葉が登場する場合がございます。一つ一つの意味を、ここで書くのは難しいですが、上の2つを参考にお考え頂ければ、お分かりになるかと思います。

□  養生(ようじょう)
養生とは、既存のものに傷や埃が付かないようにするために保護をするものです。工事の途中ですでに仕上がった部分や部材が痛んだり傷ついたり、汚れたりするのを防ぐため、カバ-をかける等をします。取り壊し等による粉塵や、また取り壊し中の建物の部材等が落下して、隣接している家屋に被害を与えないよう保護することもあります。

□  参考見積り
参考見積りとは、参考までに計上させていただく、お見積り項目のことです。例えば、フローリングを張る工事の場合、合板で工事をしようと考えているけど無垢材で張り替えた場合の金額も知りたいな、という様な時に、この参考見積りが登場致します。 

□  別見積り
これこれに関しては、工事内容(お見積書)に含まれておりませんという内容を、こちらの項目に計上させて頂いております。例えば、別見積りの項目に、照明交換と書かれていれば、照明の交換は工事内容に含まれておりません、ということになります。

□  W×D×H
Wとは幅のことで、Dは奥行き、Hは高さを表しております。W×D×Hと示されるのは平面・立面の読み方によると考えられます。また、W×H×Dの場合もあります。

□  その他・・・相見積り
リフォームをご検討中のお客様は、業者を決定する方法の一つとして相見積りをされることがあります。いくつかの会社に現地調査・見積りを依頼し、その中から決定されます。リフォームをする会社として選んでいただけるよう努力を続けていきます!

 

 

 

 

工事現場用語(部材編)

続いて、工事現場でよく使われている言葉を紹介したいと思います。(※お客様とのお打ち合わせの時にも登場する言葉もあります。知っていると、さらにスムーズにお打ち合わせができると思います。)

□  巾木(はばき)
壁と床の間に床と平行に入れる部材のことで、塗の保護と、壁と床の間に隙間がでるのを防ぎます。床と、壁の間に付けられる、板状のもので、壁紙と床材との見切りとしての、効果もあり、また掃除機をかけるときなどは、掃除機の先端が、直接壁に当たらないので、壁紙などを保護する役割もあるようです。高さは60mm、75mm、100mmが あります。アメリカのドラマに出てくる巾木は高いものがよく見られます。 天井の高さを活かしたお部屋作りになっているのではないでしょうか。


□  廻縁(まわりぶち)
和室の天井に良く見られるもので壁と天井の間につけられている棒状のもので、見切りの役割を果たしています。


□  見切り(みきり)
仕上げの終わりや複数の仕上げの取り合い部分、その納まりのこと。天井と壁の接する部分や、壁と床の接する部分などをいいます。 違う素材同士、厚みや高さの違うもの同士をきれいに見せるためのもので,化粧目的として取付けます。

□  面木(めんぎ)
ここでは内装用のものとしてご紹介します。 ドアや窓で見られる部材で、床材の高さ調整の目的で使うへの字見切りも面木の一種と考えられます。

□  上がり框
玄関や勝手口などの上がり口の段差部分に取り付ける部材。 見切りの一種になるのではないかと思います。ご自宅の玄関をご覧になってみて下さい。

□  畳寄せ
柱の一番下のところで壁と畳の間に入れる部材で、柱間の凹面を合わせるために取り付けをします。畳と高さが揃うようにするのが一般的です。


 

 

 

工事現場用語(材料編)

□  ベニヤ
数mmの薄い板を奇数枚張り合わせて一枚の板にしたものです。 シナベニヤ、ラワンベニヤなどがあります。シナベニヤは押入れ内の 壁面に仕上げ材として使用されます。

□  コンパネ
コンクリート型枠用合板(パネル)の通称です。 難しく考えなければ、合板・ベニヤ板と思って頂いて結構だと思います。

□  石膏ボード
芯材に石膏を入れ、その両面と側面をボード用紙で被覆した板。 耐火・防火・遮音性能をもち、室内の仕上げ下地としてよく使われます。石膏を固めて出来ている板状のもので、カッターで簡単に切断することが出来るので、作業性にとても優れています。

□  モルタル
砂とセメントを混ぜたもの。通常、砂2対セメント1か砂3対セメント1の割合に混ぜる。施工しやすく、コストが安く、また防火性能があるので一般によく用いられています。

□  シーラー
塗装やクロス・シートを張る前に剥がれにくくする材料で、下地として使われます。シーラーという呼び方はシールして固めることに由来します。

□  プライマー
下塗に用いる塗料の総称。接着性能を改良するために、接着剤塗布前にあらかじめ材料の表面に塗る下地剤です。

 

 

 

職人用語編

□  面一(つらいち)
面一(つらいち)は、建築などで突き合わされた部材に「段差がない状態」であることを指します。ぞろともいいます。漢字から意味を想像すると分かりやすいかと思います。

□  ちり
二つの平面間の段差または、あき(見込み)寸法のことをいいます。ちりがあることで、製作した家具などをうまく納めることができます。

□  ふかす
どれだけ間に空間をとってあげるかといった意味合いを持ちます。仕上げ面や仕上げ線などを大きくして、前に出すこと。構造上問題無く、デザイン上または納まり上、仕上げ面を前に出した方がよい場合に行います。

□  逃げる
余裕をみることです。材料の寸法上の余裕。または工事の部材の納まりのための余裕。見切りを用いるのも逃げの一種です。

□  納まり
よく職人さんにここはどうやって納めるの?と聞かれたりします。訳すると、最終的にどういうやりかたで完成させるの?という意味になります。お分かりになりましたでしょうか?

□  かね
直線.直角=ずばり大工さんの命。

□  陸(ろく)
水平または平坦なこと。

□  不陸(ふりく)
水平でないこと。ともいう。壁の凹凸、平らでないことなどに使われている。

□  墨出し(すみだし)
工事の進行に必要な線・形や寸法を表示することです。一般に大工さんが墨つぼを用いて墨で印を付けるところから、墨出しと称しているようです。

□  墨
印を付けるという意味です。墨出しからきているかと思われます。使い方ex.「そこにビスを打つので、墨出しといて下さい!」 ぜひ使ってみて下さい。

 

 

いかがでしたか? リフォーム工事をされる際には日常生活の中ではなかなか耳にしない言葉がたくさんあることがお分かりになったことと思います。ここでご紹介した言葉のほかにも様々な言い方があります。新人の自分にはまだまだ知らないことがいっぱいありますので、これからも日々努力していこうと思います。お付き合い下さいましてどうもありがとうございました。

 

 

 

参考資料:和室の名称