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最近大型パネルテレビの普及に伴い、質の良い映像や音をご自宅で楽しまれる御客様が非常に増えてまいりました。ただし、現在の間取りを利用してという御客様が多いため、大型のテレビパネルを固定する方法やたくさんあるスピーカーの配線の問題、おとなり階上階下への防音の問題など、様々な問題がつきものです。そこで、本格的なシアターを作りたい御客様も、まずは身近な問題から少しずつ簡単な工事でクリアーしていきたい御客様にもお役に立てるようご提案させていただければと思います。

 

●お手軽工事
(本格的ではなく、1箇所ずつ予算を掛けずにというお客様に )

□  カーテン工事

液晶テレビの場合、画面表面が樹脂質でつや消しになっておりますので問題が無いのですが、表面がガラスのプラズマテレビやブラウン管のテレビを使用する場合、日光の窓からの映り込みに注意しなければいけません。だからといって窓を避けて置き場所を決めると、設置位置が限られてしまいます。そんな時は遮光カーテンを下げてあげれば窓のそばに設置できます。またプロジェクターでホワイトマット系スクリーンを使用する場合は、お部屋の内装を映画館のように暗くする程、映像が良くなりますので、昼間にシアターを楽しみたい方は必須です。遮光カーテンは無地のものから、お部屋のインテリアにあわせて柄物まで多数取り揃えております。
参考価格~W2000×H2400 約¥15,000 

□  カーテンボックス工事

カーテンを遮光カーテンに交換するだけでも効果はありますが、カーテンと床の隙間やカーテンレールの間から光が漏れてくる場合があります。カーテンの丈をギリギリに設定して作成したり、カーテンレールをカーテンボックスに変更するなど工夫が必要です。
参考価格~W2000×D200 松下電工WX-Eシリーズ 約¥25,000/ヶ所(材工共)

□  クロス貼替え工事

天井や壁の色を白を基調にしたお部屋では、その反射光でお部屋全体が明るくなり、映像のコントラストが悪くなる場合がございます。また、一般的なビニールクロスよりも布クロスを使用した方が吸音性能にすぐれ、適している場合がございます。通常は石膏ボードの下地にクロスの仕上げが一般的ですが、その間に吸音材を挟むとさらに吸音の効果があがります。
参考価格~ビニールクロス貼り替え ¥950/mから 布クロス貼り替え ¥2,500/mから

□  オーダー家具工事

薄型テレビをお持ちの方、これから買い換えようとご検討中の方で多いお悩みが設置の方法です。折角だから壁掛けにしたくても、リビングの壁がテレビを固定できる程強度があるのかわからない事がほとんどだと思います。石膏ボードの壁をベニアなどに張替えてもいいのですが、クロス貼り工事など仕上げ工事をやりなおさなければいけないなど余分な工事の必要があります。そんな時は、オーダー家具で固定用のパネルをお部屋の雰囲気に併せたお色で作成すれば、お部屋のイメージにピッタリで、なおかつ安全にテレビを壁掛け式にできます。またパネルの仕様もオーダーならでは、プラズマテレビ用にテレビ自体の光の強さを弱める、調光機能付きの照明を取り付けたり、ガラスの飾り棚をつけたり、ソフト収納用の引き出しを設けたりと自由自在に設計可能です。大きさも壁の大きさにあわせて自由に設計ができます。
参考価格~液晶テレビ用パネル及び収納 ¥275,000(お写真の仕様)

□  電源工事

テレビ、アンプ、各種プレイヤーなど様々な機種を使用する為に電源も多く必要になります。また、プロジェクターをご使用になられる場合は、天井や設置予定の床廻りにコンセントがあると便利です。必要に応じて、必要な場所に電源の配線をしておく事は、後々無駄な延長コードでの配線を避けるためにも重要です。プロジェクターを天井に取り付けておく場合、電源にスイッチを付けておくと便利です。
参考価格~コンセントの増設 ¥5,000/ヶ所から

□  隠蔽配線

恐らく多くの御客様が頭を悩ませるのが各種機種をつなぐ配線だと思います。特に、最近ではリアスピーカー(後方)を設置される方も増えておりますのでお部屋の中が配線だらけなんて話もよく耳にします。一番てっとり早いのが壁内、天井内、床下などを利用してCD管(ケーブルを通す管)とよばれるチューブ状の管をクロスやフローリング、ジュータン工事の時に埋設する工事を行います。仕上げ工事を同時に行えば、ほとんどの配線を壁や天井の中に隠す事が可能です。より簡単に配線を隠したい方には【配線すっきり巾木】がお勧めです。クロスの貼り替えなどが必要なく、巾木を変えるだけで、巾木の内部に配線を隠す事ができます。ふたの脱着が可能ですので、配線の出し入れやメンテナンスも楽々できます。
参考価格~大建工業 配線すっきり巾木 ¥3,500/mから(材工共)

□  下地工事

一戸建て、マンションを含めほとんどの住宅の壁や天井が石膏ボードの下地にクロスが張られております。この場合、25kg程重量がある大型の薄型テレビを壁掛けにする為には、石膏ボードを固定してある木か鉄骨の下地に固定する必要があります。丁度良い位置に下地が入っていればよいのですが、まず位置がピッタリとあう事は稀だと思います。また天井にプロジェクターやスピーカーを設置する時も同様です。このような場合は仕上げ材を張る前に、事前に取りつけ金具のビスがくる位置を確認して、その部分だけベニアを張っておいたり、木で下地を作っておくのがよいでしょう。またテレビの場合は木目調などのパネルを建具などの色に合わせて作成し壁に固定し、そのパネルに取りつけ金具を固定すれば、仕上げ工事のやり替えなど必要がありません。
参考価格~下地ベニア仕上げ ¥15,000/ヶ所から
パネル仕上げ ¥50,000から(取り付け施工費別途)

□  防音ドア工事

折角のホームシアターですから、ご家族の皆様に気がねなく大きな音で楽しみたい、そんな時は、防音建具がお勧めです。扉の芯材に防音材料が使用されていたり、音漏れ防止のため気密パッキンが採用されていたりします。ニーズにあわせて13万円~50万円までお選びいただけます。
参考価格~大建工業 防音ドア 定価¥129,200~¥491,400

□  ダブルサッシ工事

夜中にご近所に迷惑にならないよう、ホームシアターを楽しみたいという方には、2重サッシがお勧めです。既存の窓枠にある程度余裕があれば、面倒な工事が必要なく2重サッシに変更できます。また、サッシ窓をペアガラスにしたり、空気層の厚さを多くとるなどして防音効果を高める事も可能です。省エネ、断熱、結露防止などの効果も得られます。
参考価格~YKK プラマードU W1650×H1100 定価¥40,600(取り付け費別途)

□  カーペット工事

階下への防音や、床からの音の反射を防ぐ為にはカーペット工事が適しております。タイルカーペットであれば、既存の床にならべるだけで簡単にカーペット敷きのお部屋に早変わり。汚してしまっても部分的に貼り替えが可能です。
参考価格~タイルカーペット工事 ¥3,500/㎡から

□  壁面(簡易防音)

折角のホームシアターですから、できるだけ大きな音量で楽しみたいものです。天井、壁、床など本格的な防音工事になると、大掛りな工事になり予算も大変高いものになってしまいます。ここでは、防音シートで施工する簡易式の防音工事をご提案させていただきます。通常ボード仕上げにクロスや塗装などで仕上げてありますが、施工費を抑えて防音工事を行う場合、防音シートを既存の壁の上に張り、さらにその上から石膏ボードを2重に張ります。これだけの工事ですが、何もやらないよりはずっと効果があります。防音工事をご検討いただく場合、建具やサッシの防音工事も併せてご検討いただく事をお勧めいたします。また石膏ボードで最初から防音シートをサンドしたものもございます。こちらの場合、石膏ボードの厚さが9.5㎜でサンドしたものと12.5㎜でサンドしたものからご選択いただけます。より高い防音効果をお求めになられる方にお勧めです。
参考価格~防音シート+石膏ボード上張り \5,000/㎡から 
防音ボード ¥8,500/㎡から


●本格的工事
(ホームシアターの造作工事をトータルでお考えのお客様へ)

 

□  室内の残響を抑える

サラウンドスピーカーなどたくさんのスピーカーで映画や音楽を楽しむ場合、最近の住宅は気密性が高く、音が響きすぎる傾向があります。室内の仕上げに吸音材を使用する事により音の反射の繰り返しを抑え余分な音の響きが改善する事ができます。例えば天井の場合、通常の天井仕上げと違って、遮音パネル、専用天井材など使用して重量が掛かる場合がございますので下地をしっかり造作する必要があります。そして遮音の為、密度の高いグラスウールを敷きこみ、必要があれば遮音パネル、石膏ボードを張り、仕上げに吸音パネルを張ります。間仕切り壁の場合も同様にグラスウールを敷きこみ、石膏ボード、必要があれば遮音パネル(場合によってはこれをダブルで)、吸音材(吸音材がそのまま仕上げ材の商品もございます)仕上げに吸音性能の高い布クロスを貼ります。
参考価格~吸音天井 ¥6,000/㎡から(材料費)
吸音壁  ¥4,500/㎡から¥20,000/㎡(材料費)

□  反射音を拡散させる

一般に室内の壁は平行に向き合っているため、音が繰り返し反射を続けて、特定の音が強調されています。この場合、壁面の仕上げを凸凹や斜めにして音の反射を拡散させたり、平行する一面のいずれかの壁を吸音処理するとよいでしょう。ただし、特殊な音響パネルは非常に高価でコストが掛かってしまう事が問題です。
参考価格~特殊音響パネル 約¥40,000/㎡(材料費)

□  床工事

フローリングやジュータンなど仕上げ材の下に、6~18㎜厚のゴム製の遮音マットや遮音パネルを利用して防音処理を行います。グラスウールの併用によってより効果を高めます。また仕上げ材はフローリングよりもジュータンの方が音の響きを少なくする事ができます。
参考価格~防音マット ¥4,850/㎡から
遮音下地パネル ¥5,400/㎡から

□  換気計画

防音効果を高めたシアタールームなどでは、給気、排気などの換気計画や空調計画をしっかりたてましょう。その時に見落としがちなのが、給排気口の防音計画です。折角壁や天井、開口などの防音をしっかり行っても、換気口などちょっとした部分から音が漏れてしまうことがよくあります。防音室用換気扇や専用の防音カバーを付けて対応しましょう。
参考価格 ~ 防音換気システム \290,000(配管の距離で異なります)
防音室換気扇 ¥41,400から
防音カバー ¥32,500から

□  照明計画

本格的なシアター空間を演出するには、照明計画は必要不可欠です。ダウンライトや間接照明、手元を照らすスポット照明など様々な器具を用いて演出しましょう。また、1台で複数のあかりの組合わせや、明るさのコントロールができる調光器を用いれば、映画の始まりと共に除々に光が落ちていくような映画館さながらの演出も可能です。ダウンライトでは防音タイプもご用意しております。
参考価格~ルートロン調光器 4ゾーンタイプ ¥145,000
防音型ダウンライト ¥19,400/台

※ 参考価格の金額は使用する材料や施工の数量によって変わってまいります。