「室内を明るくしたい」、「明るいお部屋にリフォームしたい」。リフォームの仕事をしていると必ずお客様から聞く言葉です。たとえ、直接これらの希望をお客様がおっしゃられなくても、潜在的に人間は明るく清潔な室内での生活を求めているものだと思います。アレックスでは、明るい空間を実現させるために、様々な工夫をしてまいりました。以下に簡単なコツをご紹介させて頂きます。
■ ベースカラーの明度(基準はホワイト)
明るさといえば、明度ですが、明度が一番高いのはもちろんホワイトです。明るい空間の実現の第一歩はホワイトを基調にして室内をコーディネートすることです。もちろん全てがホワイトでは面白みがなくなってしまうので、少し色のついたベージュで色分けしたり、小さな面積にブラックを入れてコントラストを効かせると更にホワイトは映えて明るい空間になります。
■ 鏡・ガラスの採用
室内にまんべんなく光を届けるためには、もちろん窓の開口面積を多くするのが一番簡単ではありますが、窓を増やす工事はほとんどの場合不可能と言っても過言ではないでしょう。それでは、入ってきた光を最大限に生かすことを考えて、鏡を使って直接光の届かない玄関などに反射光を届けたり、間仕切にガラスを取り付けて室内を明るくすることを考えてみましょう。
■ ひまわり(太陽光を遠い室内へ届ける装置)
光ファイバーを使い、外の光を室内へ届ける装置があります。その名も「ひまわり」、恐らく見たことはないかもしれませんが、我々の会社の近所では時々屋根の上に得体の知れない銀色の植木鉢のようなものを見かけます。この光を使えば、地下室で植物を育てることも可能になります。
■ 反射光へのこだわり
ベースカラーのところでも触れましたが、直接光だけでなく、反射光を上手に扱えば、室内を更に明るくする事が可能です。光を一番反射させる色はホワイト、素材は光沢のあるもの。ということで、床に白い光沢のあるタイルを張りました。その効果はとてもよく、遠く離れた玄関もとっても明るくなりました。
■ 間仕切壁を一工夫
ブレードやスクリーンパーテーションを使った間仕切を採用すれば、視界を遮りながら光を透過させたり、必要に応じてブレードを開閉し、光を取り入れる事が可能になります。
■ 収納を工夫して、すっきり空間へ
せっかくいろいろな工夫をして、明るい空間を実現させても、その後に増え続ける「モノ」達を整理出来なければ、直ぐに明るかった空間は徐々に暗くなっていきます。そういった意味では、使い易く大容量の収納は明るい空間実現のためには欠かせません。
■ 照明計画
最後に照明計画をチェックしましょう。内装カラーや造作に気を配り条件を整えた室内の総仕上げとなります。天井をすっきりさせる為に、基本的にはダウンライト(埋め込み照明)をご提案しております。普通の天井付けのシーリングでは部屋の中央部だけが明るかったり、蛍光灯の寿命が近づいてくるとちらつきが起こり、明るさも暗くなっていきます。 ダウンライトの配置のコツは、小さめの径で細かく配置し、壁際に寄せて反射光を作る事です。60㎡から75㎡位のお部屋を完全リフォームするならば30灯位は配置したいものですね。その他、キッチンや書斎など、より明るくしたい場所には部屋の用途に合わせた器具を追加する事も忘れない様にしましょう。